ほぼ足りてまだ欲 その先

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集団的自衛権

 自民党側は「自民党は選挙公約を検討した当時から、集団的自衛権の行使容認は、武力攻撃を受けた密接な関係にある国の要請などを要件として限定することを目指してきており、政府も方向性は一致している」
公明党側は「集団的自衛権を巡って公明党内でも議論を進めているが、限定的に集団的自衛権の行使を容認しなくても、個別的自衛権や警察権の行使で対応できるのではないかという意見が大勢だ」
NHKニュース2014年4月3日 19時06分)

 「必要最小限度」という言葉が飛び交っている。それって一体何だよ?という疑問が必ず湧く。それに対する「今のところ」の説明はこれ。

 (1)日本周辺の有事で米国が集団的自衛権を行使している際に、米軍への攻撃排除や攻撃国に武器供給する船舶への立ち入り検査を行う (2)機雷で封鎖されたシーレーン海上交通路)の掃海活動 (3)米国が攻撃を受け同盟国と自衛権を行使している状況下で、攻撃した国に武器供給する船舶を日本に回航する
msn産経ニュース2014.4.3 08:25)

 誰がどう考えたところでこれならどんな解釈も容易となる。「周辺」とはどこまでか、「有事」か「有事でない」の区別はどこでできるのか、「シーレーン」は地球上のどこまでがその範囲か等、今思いついただけでもいくらでも疑問が湧く。
 これでも公明党は結局は見返りのポストをいくつか確保することをウラの条件として、自民党のいうことを呑み込むに相違ない。彼らは政権にくっついていさえすれば他でのメリットが一杯あると思っているだけで、現実的には自民党内の一派閥に過ぎないのだから徹底抗戦するわけがない。これでこの政党が宗教団体にバックアップされていることを考えると、この国の正義なんてものは宗教には裏打ちされないんだということが良くわかる。