ほぼ足りてまだ欲 その先

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同級生

 実は昨日の宴会で、とても久しぶりにあった高校の同級生と隣り合わせになった。私の高校は東京23区の城南地区にあって、当時は都立の学校とはいっても結構区域外から越境している連中がいたのだけれど、彼も私もそうした神奈川県からの越境生徒の一人だった。しかし、一年間だけ同じクラスだったくらいで、殆ど大したお互いの記憶もないままに過ごした。
 大学にいってみたら、(私は浪人したものだから)彼が先に大学に入っていた。つまり、大学では彼が一年先輩になった。彼のサークルがうちのサークルの隣の小屋で、その部屋にいってみたら、当時そんなに学生が持っていないようなオープンリールのテープレコーダーがあって、彼は音を繰り返しては採譜をしていた。私は都立高校の入学試験で音楽の点数が悪くて痛い目にあっていたくらいだから、その彼の作業を見て驚いてしまった。
 昨日話を聞いたら、彼は中学生の頃からスチールギターを触っていたくらいで、当時にしたらかなり早熟な音楽少年だったわけだ。当時はもちろんGSやらヴェンチャーズやら、その上The Beatlesだったわけで、私は即その流行に犯されて軟派な不良が定番としてこなす、「IVY」「エレキ」の世界になってしまった。
 彼がいうには、あのバンドが良くあの短期間であのメンバーであんな演奏ができる様になったものだと思ったというのだ。「早く云ってよぉ〜」そうしたら今頃、GSのなれの果てのボロボロな爺になっていただろうというのに。
 彼が確かに同じ高校の同級生だと確認ができるのは、共通の話題としての古文の嫌みな教師のことと、当時の同級生の女学生の名前だった。なんと彼は学生服とセーラー服で銀座でデートしたというのだから、驚いた。