ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

妄想

 僭越ながら他人の結婚披露宴の司会をこれまでの人生の中で30回以上やったことがある。古くは会社の入社同期の友人のパーティーだった。学生時代の友人のパーティーもかなりやった。終いには友人の子どもの結婚披露宴の司会までやった。頼まれて断ったことは一度もない。こんな楽しい役割はないから。
 しかしながら、残念なことにそのうちの何組かはその後巧く行かなくて別離を余儀なくされた。こういう事はあんまり人に大っぴらにいうべきことではないので、司会をやった私にまで知らされるということは殆どない。
 それでもとても残念だったのは、その友人の息子の場合で、なんと一年も経たないうちに決別となった。しかも、それを私はかなり後まで知らなかった。なんとそれを知ったのはその息子が再婚を予定していると知った時だった。人づてにその話を聞いた時に、思わず驚いたら、それを教えてくれた人が「なんだ、知らなかったのか」といったものだから余計にショックが強かった。そうだ・・こんな事を知らされなかったのか・・・。
 そして再婚しても、そしてその弟の結婚ももう私には知らされなかった。つまり、私は悪縁の使者だという訳かも知れない。
 と、マァ、人はその当事者が思ってもいないことをどんどん想像してしまうものだ。
 集合住宅では、自分たちだけが暮らしているわけではないから思わぬことでよそに影響を与えることがあり得る。避難ハッチに水が流れ込むと、下の階にしたたり落ちる。そんなことがあったので、上の階の人に、こんなことになっちゃうから、お気をつけ下さいね、といいに行ったら、それ以来その人はうちが喧嘩を売っていると思っているらしくて、エレベーターですれ違っても、「ぷいっ!」としている。いや、悪いのはうちじゃないよと思っても向こうはいじめられている程度にしか思っていない。
 先日、ハッと思ったのだけれど、ひょっとするとあの人は日本で生まれた人じゃないかも知れない。だから感覚的にわからないのかも知れない。理事会を通して、丁寧に説明をしなくてはならないのかも知れない。そういえば、引っ越してきて直ぐに挨拶にいったのだけれど、電気が付いているのを確認して、ピンポ〜ンをしたのだけれど、何度行っても決して出てこなかった。ひょっとしたら習慣の異なる人なのかも知れない。子どもがドスンドスンするのも、あそこの子どもたちが大きくなってなくなった。
 互いの誤解というのはこうしてどんどん拡大していくのだろう。