ほぼ足りてまだ欲 その先

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キリスト教

 日本人にはたった百万人、全人口のわずか1%しか、キリスト教徒はいない。しかも、日本では新興宗教の様なキリスト教を唱える宗教団体もほとんどいない。せいぜいユタ州からやってきたモルモン教くらいのものだ。ここのところ韓国からやってきている新興宗教の様な人たちはいるけれど、日本人に布教している訳ではなさそうだから、あまり知られていない。
 欧州を旅行すると、ほとんどの旧市街はキリスト教会と市庁舎が中心にあって成り立っている。そんなところに見物に行くと、古いものは世界遺産になっていたりして、全くキリスト教に興味のない日本人だってやってくる。もちろん仏教寺院だって他宗教の外国人は見物に来る訳で、別段かまいやしない。
 しかし、問題はその宗教に敬意を払うことができるかどうかだ。これは他民族に対して敬意を払うことができるかどうかにも共通する。
 甚だ残念ながら多くの日本人にはそれがどれほど重要なことなのかが理解できない。それはやっぱり島国であるということ、長い間宗教に対する外からの刺激がおざなりだったから、という理由もあるだろう。
 だから、いつまで経っても日本人という国民性の中には他国の人たちと共存共生することができる理解度が高まることがない。これは一朝一夕には出来上がらない。
 明日からこうしますといってできるものではない。それなりにしぼんでいく道を辿る方が問題は少ない。