ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

こんな国土

 私たちが暮らしているこの国での愁眉の問題といったら地域間の格差、そしてそれも絡んでくるけれど、経済格差じゃないか。どんどん人が都市に集住する結果となるのはこれは今の状態であれば致し方がない。地方の暮らしやすいだろう地域に行ってみるとわかるけれど、車がなかったら全く暮らすことができない。それはどんどん民間の公共交通機関がその経済性の問題から撤退していってしまったからで(尤もそれまででもしょっちゅう来るわけじゃなかったけれど)、近頃はコミュニティで運営しているバスがせいぜいである。それでようやくかつかつの生活ができている。これで、それこそTPPでアメリカにやられちまって軽自動車の規格が全廃させられてしまったら、ますます窮地に追い込まれてしまう。
 空き家率がどんどん上がっていく。だからといってそこへ誰かがすぐ入るというわけに行かない。個人の所有権があるし、相続の問題が当然引っかかってくる。その上、そういう古い家は新しく人が入るためにはリフォームが必要だったり、耐震補強が必要だったりする。費用がそれだけかかる。
 都会で新たな住宅が必要となると、これから先は高層化していくか(それだけ価格が高くなる)、これまで家が建っていなかったところに何が何でも開発して行くしかない。まさかあんなところに家を建てたんだって?というようなところに建つことになりかねない。あそこは昔はため池だったんだよ、というようなところだって、後から建て売りを見に来た人はすぐにはわからない。
 どうにかして地方に分散する方法を考えなくてはならない。元宮崎県知事だったそのまんま東法人税を地方は下げれば良いといったけれど、そんなんじゃインセンティブにはならないだろう。法規制でそういう動きを作り出すのが一番簡単だけれど、経団連首相がそれをやるわけがない。
 国民が賢くなる以外に方法がない。