ほぼ足りてまだ欲 その先

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留まるところを知らず

 9月1日だ。関東大震災があった日だ。昨日のテレビからすでに「来るぞ、来るぞ、大地震が来るぞ!」キャンペーンが始まっている。今この時点で大地震が来たら、私は棚が倒れてきて瞬時に気を失って死ぬだろう。死なないまでも這い出すことができなくて、そのうちに息絶えて死ぬだろう。前回の東日本大震災の時は幸か不幸か(当然だけれど幸に決まっている)家にいなかったけれど、あまりの書棚の崩れ方によって部屋の中の「標高が上がっている」と報告を受けたくらいだ。つまりそれだけ崩れたということだ。それなのに、ほとんど改善が見られていない。L字型金具を取り付けたくらいだ。
 そうなることがわかっていて、それに対処しないのだから「勉強不足」も甚だしい。
 「勉強不足」で思い出したのだけれど、かつて教科書にも載っていた関東大震災の後で発生したといわれている「朝鮮人虐殺」事件も、今や「事実無根である」と主張する書籍まで出版されているのだそうだ。そんなにたくさん殺されたわけがない、いやあの時点で朝鮮人はそんなに東京にいなかったぞから始まって作られた事件だと主張している。今や売れれば何を書いて何を出版しても良いという風潮に染まっている。
 歴史から学ぶことのできない文明は歴史に埋もれることになるだろう。