ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

唄う

 先日2ヶ月ぶりに人前で唄うことがあったのだけれど、さすがに久しぶりだとのどが渇き、歯茎が乾く。ちょっとお水を飲みたくなる。そうして考えるとポール・マッカートニーが水を飲まずに歌い続けたというのは、緊張することがないということなんだろうか。ま、彼の場合はもう半世紀以上人前で唄ってきたんだから、それもそうだろうと。
 こちとら、年に数回しきゃ人前で唄ったりしないんだから、そりゃ当たり前だと。
 で、そのとき足下に録音機(リニア・レコーダーとか何とかいっているらしい)をおいて回していた。人様にお聞かせする録音ではないから、音質がどうでも良いわけだけれど、聴いてみると自分の欠点がよくわかる。周りの人の音もよくわかる。それを聞いて反省する。あぁ、あそこは油断するとこんな音が出ちゃうんだな、これは格好悪いな、ここをこう唄ってみたらどうなんだろうかと。人のふり見てわがふり直せというけれど、自分の振りを見て自分の振りを直すのはなかなか難しい。例えば自分が書いた文章を推敲するのは面倒で、校正という目は他人がやらないときっと見落としがあるように、自分の心の中で適当な言い訳を作って現状をそのままにしてしまう。
 それでももう歌詞を覚えられなくなってきているから、人前で唄うのは辞めた方が良いのかもしれない。歌詞を持っていって譜面台に立ててチェックしながら歌うのだけれど、みっともないから覚えろといわれる。もう許されない時期になってきたということかも知れない。確かにプロで歌詞を見て歌う人なんていないものね。