ほぼ足りてまだ欲 その先

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一気呵成

 週刊金曜日の臨時増刊号で特別編集「従軍慰安婦」問題という直球。700円。非常にまともに真っ正面から取り上げていて、これだけの取り組みをはかっているのは他にはほとんど雑誌ではないだろう。
 なぜか、今は歴史修正主義真っ盛りに見える。もう本屋の店頭に行ったら日本人は一億民を挙げて、気が狂ってしまったかの如くに見えるくらいなタイトルが氾濫している。日本人は凄い、日本人はこれまで何一つ間違ったことなんてしていない、そんなことをいっている、書いている、報道しているのは非日本人の愚劣な妬みでしたかない、なんたってこの国は万世一系なんだから、ふむふむ、論調の本ばかりで、その上、多くの日本人が日常的にそれで良いと思い込んでいて、かつての真実に覆いをかぶせてしまっているものだから、とんでもない新聞朝日新聞をぶっつぶせば良いんだとして、もはやあの新聞社には警視庁の警備車が張り付くようになっている。どこかの非社会的暴力集団の本拠地のようになっている。
 実際に日本軍が当時の日本植民地や侵攻した先の外国でどんなことをしてきたのかということはほとんど否定される傾向の新聞や雑誌がもて囃されるようになってきているように見え、若者たちも、子どもたちまでそういう論調でいれば大人から受け入れてもらえるようになっていることを感じ取っている。
 そういう人たちには本当はこの雑誌を手にして、これまでのフジテレビや産経新聞で伝えられることを別の角度から見て欲しいと思うけれど、なんたって、この週刊誌自体が大変に認知度が低いのだから、ましてや増刊号なんて手にするわけもない。
 こうして歴史を改ざんすることになんの躊躇もない時代なのだ。