ほぼ足りてまだ欲 その先

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古稀

 かつては「人生わずか50年」だったので、70歳ともなると、古代稀なるって事で、古稀という呼称をつけて、これを大いに祝ったといわれている。今や70歳前後で逝ってしまうと「若すぎる!」といわれるというくらいのものだ。考えてみたら私もあと2-3年でこの域に到達する。みんなも元気そうだから、多分その時に友人たちはまだまだ健在で、ワンワンしているに相違ない。
 こうなると全然古代稀じゃない。だから、そんなことを理由にして誰も祝ってくれない。すると、みんな自分で祝おうとする。どうやって祝うのかってぇと、自分でパーティーを開くのである。内祝いのパーティーだったら、友人みんなを招いたパーティーになるけれど、今やみんなから会費を取るパーティーである。そうでもしないと、何回もやることになるかもしれないから金がかかってしょうがない。しかし参加する方も何人もがこんな事をやるから、金がかかってしょうがない。高齢化社会というのはこんなところにも現れるので、これからの商売として成り立たないとも限らない。いくつかのライブハウスと契約しておいて、こうした貸し切りパーティーの斡旋をする。ホテルの紹介サイトがやっていけるんだからこうした・・・、いや、必ずやもうこの手の商売はあるだろうな。
 生前葬式パーティーだったら喜んでいってやるよ。え?おまえがやれ?あ、そうか。