ほぼ足りてまだ欲 その先

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テロ

 フランスの事件を知ってすぐさま思い出したのは朝日新聞阪神支局襲撃事件だった。あれは1987年5月3日夜に西宮の支局に目出し帽の男が散弾銃をもってやってきて、それを発砲し、小尻知博記者(当時29)を殺害し、別の記者(同42)に重傷を負わせたという事件。パリの事件は12人もが犠牲になったが、問題はスケールではなくて、テロという点では全く同じだという所だ。2002年に時効が成立してしまい、犯人は捕まっていない。
 反自民のスタンスをとる朝日新聞天誅だという右翼の間での論調はしつこく存在していたけれど、まさかここまでやるとは誰も思っていなかったという点で、浅沼稲次郎を刺殺した山口二矢に近い。
 今の歴史を振り返ることを拒否するねつ造史観にまみれている政権がやりたい放題の日本にあって、この空気を否定しない動きが現出する可能性が恐ろしい。
 欧州各国に比べたら全く温度差を感じるパリ事件に対する日本の反応を見ているとひょっとするとひょっとするかもという危惧を感じる。