ほぼ足りてまだ欲 その先

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不可

 オカルト宗教団体、幸福の科学が創設しようとしていた大学が文部省が認めなかったために大学として開学できなくなっちまい、しょうがないから私塾となるんだそうだ。ま、私立の塾なんだからどんなことをやっても良いわけだ。
 しかし、伝えられる産経の記事(2015.1.6 06:00)には(ま、産経だからしょうがないのだろうけれど)お涙頂戴、これで良いのか!感が満ちあふれている。

九鬼一副理事長は「不認可で、入学希望の生徒の中には3日泣き続けた子もいるんですよ。子供たちの夢を壊すわけにはいかない。百数十億円の費用についても、信者の方の期待を背負っている」と話す。

 日本の高等教育機関としては文科省の認可がなくてはなり立ち得ないんだから、三日泣こうが五日泣こうがそんなことは別段なんちゅう事もないのだよ。

幸福の科学大川隆法総裁が故人や存命の著名人の守護霊の言葉を伝える「霊言」が「教育の根底にある」とする点が指摘された。学園の木村智重理事長は「1万9千ページある認可申請書に『霊言』という文字は一言も出てこないのに、なぜ『根底にある』ということになるのか」と反論する。

 とはいえ、大川隆法の行っていることをすべて肯定する教育になるのは目に見えていて、そうでなくてはこんな大学を作ろうとする意図なんて意味がないって事になるのは誰の目にも明らかだろう。
 尤もなかなか前向きにならない文科省の対応に業を煮やして「下村博文文科大臣の守護霊の霊言が出てしまった。彼の触れられたくないところに触れたことで、『私怨(しえん)』もあるのだろう」というのは相当後を引いている。下村も下村で、痛くない腹どころか、痛くなって当然の腹具合なんだからお互い良い勝負なんだけれど、喧嘩を売れば売るほど、遠ざかるだろう。そういうスタンスにたつ文科省自体も相当に問題なんだけれど、こういうお涙頂戴は全く論理がない。それだったら、非社会的存在グループが生活保護を不正受給している点についてだって、言い訳ができちゃったりするし、産業構造の変革なんておおよそ実現しないよ。
 所在地の千葉県長生村は一億円の寄付を貰って固定資産税を非課税にしているらしいけれど、これ、どんどんぬかるみに入っていきそうじゃない?