ほぼ足りてまだ欲 その先

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正一位

 お稲荷さんに行くと、良く赤い幟が立っておりますな。下の方に白く開いているところがあって、そこにその幟を奉納した人の名前が書かれておりますよ。で、この幟をよく見ると、一番上に正一位と書いてございますな。これっていったいなんざしょ?そういえば良く昔の人のお墓なんぞに従五位だとか、正三位だとか書いてあるものがございますな。あれとは違うんだろうかと前を通りながら考えたのでございますよ。お稲荷さんは確実に正一位と書いてございますよ。
 毎度のことでございますが、ネットの世の中は素晴らしうございます。すぐにわかるんでございますよ。正一位は「神様として、最高位の神様」だってんですな。神様に上下があるっつうのもなんでございますが、どうやら神道というものはそうなんでしょうかねぇ。伏見稲荷の解説にはこうございます。

神様の位で、「正一位」は最高位です。もともと天長4年(827)に淳和天皇より「従五位下」を授かってからだんだん上進し、天慶5年(942)に「正一位」になりました。因みに正一位の神階を授かっている神様は稲荷大神様だけではなく日本全国に多くおられます。

 つまり、他にもこのレベルの神様がおられるわけでございますね。
 で、お墓の方の奴はどれくらいのレベルの勲章を貰ったかということなんだそうでございますな。死んでからも、周りの人に「ほうら、ご覧よ、偉いんだぜぇ〜!」と威張っているわけでございますね。戦後になって、勲章ってものの名称も変わったんでございますね。でも、世の常で、皆さん、なんか欲しいんでございましょうねぇ。
 なんせ、あの原子力発電導入の立役者、中曽根康弘なんぞは大勲位と呼ばれておりますが、従五位なんだそうでございますな。かれは皇族以外で大勲位を戴いた唯一の生存者なんだそうで、そりゃ偉いんでございましょうなぁ。どおりで息子の影が薄いや。