ほぼ足りてまだ欲 その先

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アイヴァ・戸栗

 昨日のNHK総合テレビの「歴史秘話ヒストリア」が珍しく「“裏切り”の声は甘く悲しく〜太平洋戦争のラジオアイドル 東京ローズ〜」というものだった。柳家ほたるの勉強会に新宿へ行くので、録画しないとな、と思っていたのに録画を全く忘れていたのだ。なんちゅうことだろうか。この歳になってから全く緊張感がなくなっているのか。幸い来週の火曜日に再放送があるそうだから、これだけは間違いなく録画しておこう。
 なんで今頃アイヴァ戸栗なのかよくわからないけれど、ひょっとしたら、終戦から70年ということが絡んでいるのかもしれない。
 興味深いのはこの番組のウェブサイトを見ると、下記の参考文献が記してある。

  • 東京ローズ』(ドウス昌代 文藝春秋
  • 東京ローズ 戦時謀略放送の花』(上坂冬子 中公文庫)
  • 『ラジオ・トウキョウⅠ〜Ⅲ』(北山節郎 田畑書店)
  • 『The Tokyo Rose Case Treason on Trial』(Yasuhide Kawashima University Press of Kansas)
  • 『The Tokyo Rose – The FBI Files』(Filiquarian Publishing,LLC/Qontro)

 上二つは誰が考えてもまず持ってくるだろうと思える資料といって良いだろう。ドウス昌代が日本でこの著作を出版したのは1977年のことで、あとがきには1976年12月と記している。上坂冬子が出版したのは1978年で、彼女はドウスの後塵を拝したのが気になっていたのか、この中でドウスに対して批判を加えてもいる。三番目の資料は1988年の出版で東京ローズの「ゼロ・アワー」のみについて書かれたものではないが、先行資料を引用してもいる。
 四番目の資料はおそらく東京ローズに関する最も新しい著作で2013年5月の出版で、著者は日本人。University of Texas at El Pasoの歴史学の先生。
 五番目の資料は現在国立国会図書館に残されている資料のことをいっているのだろうか。 

ラジオ・トウキョウ 1―戦時体制下日本の対外放送

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The Tokyo Rose Case: Treason on Trial (Landmark Law Cases & American Society)

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