ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

記者会見

 2月25日に外国特派員協会で、「翼賛体制の構築に抗する言論人、報道人、表現者の声明・宣言」に賛同している今井一氏、マッド・アマノ氏、平田オリザ氏、古賀茂明氏、中沢けい氏が会見をしたそうだ。もはやこの種の記者会見は日本の記者クラブで行われることはとても珍しくなってしまっていて、こっちの方が主流になってきた。そのこと自体は日本のジャーナリズムにとってはとても大きな問題だと思う。つまり、日本の記者クラブではフェアネスが保てないという認識が定着してしまったということだからだ。
 ここで元通産官僚の古賀茂明が「報道ステーション」降板の真相を語っていた。

古賀氏:正確に言うと、特にテレ朝との間で契約があるわけではない。テレ朝の立場から、するとその時その時でお願いをしているので、クビにするということではない。
 聞いているのは、番組に誰を呼ぶのかはプロデューサー中心に決めているが、私は忙しいので3ヶ月先まで決めていて、毎月1回出て下さいという話がベースにある。報道局長が私の出演を嫌がっていると去年から聞いていたが、1月23日の発言以降は、"絶対出すな"という厳命が下っていると。これは報道局長に直接言われたわけではないので聞いてみたいと思うが、もちろんトップの意向を反映していると考えている。
 3月は6日と27日に出る予定だったが、キャンセルすると大きな批判が出るだろうということで、出演が決まっていなかった4月以降は出演禁止だということだと思う。
 昨日のテレビ朝日社長会見では、私の出演について「決まっていることは何もない。官邸から圧力を受けているとは承知していない」という回答だった。

 ジャーナリズムへの安倍晋三の圧力は相当に高いことがうかがえるが、日本のジャーナリズムといっても実にたいしたことのない自立性の上にあることがわかる。多くの人が娯楽箱に騙されている。(こちら