ほぼ足りてまだ欲 その先

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仰げば尊し

 1884年明治17年)に発表された唱歌だとウィッキペディアが解説している。今はほとんど唄わないのかもしれないけれど、私の世代は多分卒業式の度に唄ったと思う。さすがに大学の卒業式では唄わなかったかと思うが、それでも少なくとも三回は唄ったはずだ。しかし、わずかに本番は三回である。それでも、すっかり歌詞を諳んじることができるのはどういうことだろうか。
 それにしても歌詞は如何にも昔のものだ。「仰げば尊し、我が師の恩、教えの庭にもはや幾とせ」である。尊い先生もいたし、今でも忘れられないくらいに許せない先生もいたし。(そういえば卒業した大学の校歌も同じような古い歌詞であったのだ)。
 それでも、卒業式当日は、こんなくそ生意気なガキでも♪いざ、さらばぁ〜♪あたりで、ウウッとつまり、ハンケチなんぞを取り出したりしたにもかかわらず、ちゃぁ〜んと歌えちゃうのだよ。如何に、この歌の練習をやったか、ということではないか。
 この歌の代わりに「翼をください」が唄われたというあたりまでは想像がつくが、今時の卒業式で唄われる歌というのは全く想像がつかないどころか、題名を聞いても、もう想像のしようがない。
 春になると思い出す。