散歩というと語弊があるかもしれませんけれど、滅多に履かないスーツ用の靴がもうへたりにへたっているので、そろそろひとつはちゃんと履けるものを持っていないとまずいなぁということで、探しに行ったんです。
実は近頃の靴というものはめったやたらと先っぽがとんがってきていて、若い人たちが電車の中に乗ってくると、その先っぽを踏んづけそうで仕方がない。何しろ品がないですな。まるで昔のチンピラです。しかし、今の若者たちは昔のチンピラを知らないので致し方がない。
日本のトラディッショナルのファッションといえば、それはもう石津謙介のVANにとどめを刺すわけですが、その時にその足元を固めたのが、日本製靴、Regalでございますね。同社のオフィシャルサイトの沿革によると1961年(昭和36年11月)にアメリカのブラウン社とリーガル・シューに係る技術導入契約を締結。「リーガル」ブランド各種紳士靴の生産、販売開始というのがこのあたりの始まりということではないでしょうかねぇ。かつて日本製靴は千住大橋の駅の傍に工場を持っていて、そこのバザーに行かせてもらったことがあります。なにしろIVY小僧としてはプレントォー、あるいはペニー・ローファーは必須アイテムでございますよ。
今日はまず上野まで歩きました。銀座線で新橋へ出ようと意図しました。地下鉄の階段を踊り場まで降りると、そこへ西洋人のお婆さん、お母さん、娘の三代がなにやら逡巡しております。「お手伝いが必要ですか?」とおたずねすると「必要です!」とお婆さんが仰る。「なんでしょ?」「いわゆるコインロッカーのサインを見つけてここまで降りてきたけれど、ないんです。」
そりゃ踊り場ですからね。ないですね。じゃ、見てきましょうと、ひょいひょいと降りると、その下のフロアーにございます。小さな鞄を持ってあげてしたまで降りて、指をさすと、片言で「ありがとうございます」とお婆さんが日本語でした!
新橋へ出て、銀座八丁目の「かめや銀座店」で「冷やしまかない(550円也)」を注文。蕎麦がもちもちしていて他にはない食感。
教文館で週刊金曜日を買って、アップル銀座へ。もう店内は外国人ばかり。上に行っても、やたら外国人。もう、ワンワンしています。OSを10.10.3にバージョンアップしたらカードリーダーを読まないというと、ジーニアスに上がれっていう。ジーニアスに行くと予約のない客は窓際で順番を待てという。ようやく順番が来たら、兄ちゃんは最初から私がいうことを信じていない。他のマックでも10.10.3で認識しないのであれば信用するという。いや、私の旧バージョンのMBAでは認識するんだといってようやく信用する。で、どうするんだ?と聞くと、彼はバージョンを元に戻すしかないですね、という。(この野郎、そんなクレイムが来ているか来ていないかすら調べないのかよ。)で、それはどうする?と聞いたら「ジーニアスを予約して聞いてください」だと。なんだ、結局ジーニアスかよ。どう見ても、これは解決しそうにない。OSのバグ解決を待つしかないかも。だから、バージョン・アップしたくないのだ。
八重洲の「Regal Shoes Bar」へ行く。ようやくどうにかサイズが合って、先の丸い靴を発見した。
未だに薄い布でできたhatが見つからない。
古本屋でなんと鶴見俊輔の「戦後思想三話」を発見する。それもほとんど鶴見俊輔になんの縁もなさそうな古本屋なり。だからこそ、ということもできようか。
9,286歩。
- 出版社/メーカー: 金曜日
- 発売日: 2015/04/17
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログ (1件) を見る
戦後思想三話 (1981年) (叢書・同時代に生きる〈5〉)
- 作者: 鶴見俊輔
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 1981/07
- メディア: ?
- この商品を含むブログ (1件) を見る