ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

与党協議

 自民、公明両党は21日、安全保障法制に関する与党協議を国会内で開き、他国軍の支援に自衛隊を随時派遣できるようにする恒久法「国際平和支援法(仮称)」に基づく自衛隊派遣には、例外なく国会の事前承認を必要とする規定を条文に盛り込む方針で一致した。安保法制のうち、例外のない事前承認を定めるのは国際平和支援法だけ。他国を武力で守る集団的自衛権の行使は事後承認も容認した。(東京新聞2015年4月22日 07時08分)

 え、どういうこと?だって昨日のテレビのニュースでは自民党の高村と公明党の北側は全部事前承認、それもどんなことがあっても事前承認といっていたんじゃないの?
 ところがそれは「国際平和支援法」のことで、こっちは「国際社会の平和を脅かす国に対して軍事行動する他国を、自衛隊が物資輸送などで随時支援」する場合の話であって、「日本の存立が脅かされる事態と政府が認定した場合、武力により他国を守る集団的自衛権の行使を可能とする武力攻撃事態法改正、周辺事態法を改正して設ける「重要影響事態安全確保法(仮称)」に基づく派遣」に関しては「事後承認でも可能」だってんです。
 つまり、アメリカが「オイ!あいつら、やっつけるぞ!」といったらすぐさま駆けつけるってんです。こんなの秘密保護法でその根拠があったかどうかなんて隠せるわけだから、そんなことがあろうがなかろうが、どんどん走ることができるわけで、これはもう戦争やれるぞ万歳協議といっても良いわけだ。
 こんなことに合意した公明党なんて政党は、バックの創価学会を含めて、死の集団といって良いだろう。何が宗教団体だ。

NHK

 私が何もかも事前協議で合意したと誤解していたのはNHKのニュースのせいだった。

外国軍隊への後方支援のための新たな恒久法「国際平和支援法」で自衛隊を派遣する際、公明党の主張に沿って、例外のない事前承認を必要とする案を示し、了承されました。焦点となっていた国会承認の在り方で一致したことで、与党協議は大筋で決着し、高村氏は来月11日の最終合意を目指す考えを示しました。

 と伝えていたのだ。確かにここでは「国際平和支援法」に関していっていて、決して間違ってはいないのだけれど、「重要影響事態安全確保法(仮称)」に基づく派遣」に関してはまったく何も触れないという姑息な手段を弄しているのだ。
 これははなはだゆゆしき問題で、正に戦前の日本が行っていた大本営方式に他ならない。国民には都合の悪いことは知らせずに、美味しいことだけを伝えるという姿勢だ。こんなことをしている政府を未だに支持する日本国民はそのまま引き連れていって貰って、戦争の蟻地獄に落ちれば良いだろうけれど、そうでない国民にとってはとんでもない話だ。