125万人の個人情報が抜き取られてしまった事件についてNHKのラジオニュースだけを聞いているとあたかもこんなフィッシングメールを開けてしまった職員が何人もいて、これは年金機構の側の問題じゃないかのごとき伝え方で甚だ腹がたつ。
そもそもネットを利用している限りにおいてはフィッシングメールが様々な形で手を返え、品を変えてやってくるのは誰もが知っているし、知った上でなくてはネットを使うことができない。そんなことは周知の事実。
にもかかわらず、こんな形でこんなに大量の個人情報を取られてしまったことについて、年金機構をはじめ、厚生労働省関係者のシステムに対する考え方の認識があまりにも甘く、あまりにもお笑いであることを真剣に考える必要があるわけで、こんな状態で、マイナンバーなんてきちんと管理できるとはとても思えないことは、どんな論理の飛躍を重ねたとしても、誰が考えてもすぐわかる。
公的機関がどんなシステムを採用するかについて、いちいち国民が関与しなくてはできないのだとしたら、そんな行政なんて行政の名前に全くふさわしくない。呆れ果ててもはや茫然自失である。
