ほぼ足りてまだ欲 その先

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戦争を知らない

 ご存じの方はご存じでございましょうが、私は戦後の生まれです。意外と若い。ふふふ!ですから戦争のことはまったく知りません。それなのに、なぜか、軍歌をよく知っています。これは私だけのことなんだろうかというのがとても気になります。
 さっきラジオの中でお婆さんが予科練の歌、つまり「若鷲の歌」ですね。♪わぁかいちぃしおの、よかれんのぉぉ♪七つボタンは桜に錨ってやつです。戦後に作られた映画の中でも使われているので、それで知っているんだろうと思いたいのですが、かなり子どもの頃からこれを声高らかに唄っていたのを覚えております。そのせいか今でもこの歌は諳んじることが可能でございます。
 ♪ここはぁ、おくにのなんびゃくりぃぃ♪という「戦友」という歌は裏侘しい旋律が受けるのか、良く傷病兵の人が白衣に戦闘帽でアコーディオンやハーモニカで演奏しておりましたねぇ。
 つまり、戦争が終わったあともいつまでもこの種の歌は唄われていたわけですが、一体なぜこの種の歌を唄いたがった人たちがいたんでしょうねぇ。
 高度成長期が終わるか終わらないかの時に私は社会に出ましたけれど、会社の中では海軍兵学校出身者の役員なんかが平気でいましたから、別に戦前、戦中と戦後の価値観がまったくひっくり返っているんだという感覚がなくて、世の中は変わらないんだ位に思っておりましたねぇ。
 こんな日に家にいると大音声で右翼の街宣車が軍歌を流していきますが、藤山一郎鶴田浩二ですね。
 あ、奴らのせいで軍歌を知っているのか!