ほぼ足りてまだ欲 その先

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天皇制

 天皇制は戦時中に随分利用されましたねぇ。何かというと「天皇陛下、ばんざぁ〜い!」でした。何がどう万歳なのか、という話もありますが、もうとにかく万歳。安倍晋三が調子に乗っていつだったかの敗戦記念日の慰霊祭で、これをやって顰蹙を買ったことがありました。
 私は少年の頃から、天皇制は怪しいなぁと思っていました。物心がついた頃には占領は終わっていたけれど、映画で戦争中の生活の一端は見えていましたから、「天皇陛下万歳」が押しつけられたものだったんだと理解していました。それなのに、皇太子(今上天皇)がエリザベス女王戴冠式に出かけるときの見送りに自分で作った小旗を振って並んでいたわけですから、周囲がまったくそんな状況から脱却したのかといたらまったくそんなことはありませんでしたからねぇ。
 そのうちにドンドン、天皇陛下を見る国民の目線というのが戻って行きつつあるのを感じてきました。今や、不敬罪だって復活しそうな勢いでありながら、女性誌週刊文春とか、週刊新潮なんてのは一般人から皇室へ嫁にいった雅子皇太子妃をぼろくそ書いていますねぇ。この辺の棲み分けがよくわからない。天皇家だって、万世一系だなんていっているけれど、どこまで本当かわからない。ごちゃごちゃした時代だってあったんだもの。
 二・二六事件の時の昭和天皇の反応だって、結局は皇祖皇宗のことしきゃ考えちゃいないし、戦争終結の放送だって結局同じ。ご聖断だというけれど、国体、すなわち天皇制の護持しきゃ気にしちゃいない。
 なんであんな戦争を軍部の言いなりだったからといわれてみんなが納得するのか、良くわからんのだ。