首都圏のAM民間ラジオ三局はビルの高層化に伴って電波が届きにくくなって来てしまったという理由でTBS、文化放送、ニッポン放送が今日からFM波でも電波をスカイツリーから飛ばし始めた。AMとまったく同じ番組をそのまま流すだけで、なんの工夫もない。折角なんだから独自のFM番組を制作して流せば良いのに、まったくなんの芸もない。こんな動きがあるということは2年ほど前に某ラジオ局の幹部アナウンサーに聞いたのだけれど、ほとんど話題にならなかった。
日本のラジオ業界はこれら三局プラスNHKがメジャーだということになっている。FMは大体一件に一局という程度。コミュニティラジオというのはまったく小さな出力で許されているようだけれど、本当に小さなものでほとんどリスナーがいないから、スポンサーがつくわけがない。
アメリカに比べたら嘘のように放送免許の許可がうるさい。しかもFMは局の個性がほとんどない。そこにAMの番組そのままが入ってくるだけで、実はおもしろみは全くない。
非常時の緊急連絡放送の分散化といっても、同じところから電波を飛ばすのだから大地震なんかの時には全滅する可能性もある。
どうもリスナーを度外視した裏の損得が動いていそうな気がする。
