GSバンドのThe Wild Onesが結成から50周年になったんだそうです。その年にリーダーの加瀬邦彦が他界しました。三人でまだまだ続けるのだそうです。
1966年に結成したという話ですから、本当は来年が50周年なのでしょうけれど、1971年に一度解散しています。ま、グループサウンズバンドのほとんどはこの頃までに壊滅しています。詳しい話は多分うちにもあるんじゃないかと思われる、加瀬邦彦が書いた「ビートルズのおかげです」に書かれているんだろうと思います。
ビートルズのおかげです ザワイルドワンズ風雲録 あの頃の音楽シーンが僕たち
- 作者: 加瀬邦彦
- 出版社/メーカー: エイ出版社
- 発売日: 2001/10/24
- メディア: 単行本
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何年か前に団体旅行に参加したら、参加者の中に加瀬邦彦の大学時代の同級生という方がおられてびっくりしたことがあります。
ちょっとした縁があって、鳥塚繁樹と繋がっていました。実は私たちの大学時代のサークルが今年50周年でした。大パーティーがあったのですが、私は旅行にいっていて不参加でした。そのサークルの2年先輩でした。
現役の学生時代には彼はもうThe Wild Onesのメンバーで売れていましたからまったく接点はなくて、ここ10年ほどに彼の同級生の方々とのつながりから、このコンサートを知りました。
学生時代にアルバイトで後楽園ホールで収録されていた渡邊プロのテレビ番組の警備をやっていたときに、楽屋口で垣間見たことがあった程度です。勿論むこうは当時はわかっちゃいません。
そのサークルが音楽系だったこともあって、当時のGSの中ではもうひとつ、ズー・ニー・ブーというバンドでキーボードを担当していた桐谷浩史も当時は同じサークルでした。プロ活動に入ったのは彼の方が遅かったので、むしろ接点があったのは彼の方でした。あのバンドにはキャッスル&ゲイツの町田義人と上地健一がいて実力ではぬきんでていましたね。銀座のACBで聴いたことがありますが、圧倒的な歌唱力に、これは本物だ!と思ったことがあります。キャッスル&ゲイツの頃よりは迫力が増していたと確信します。
桐谷先輩には「おまえら平均律を一度勉強しろ!」といわれて度肝を抜かれました。一度も勉強したことはありませんでしたけれど。
彼が日劇のウェスタンカーニバルに出ていたときに、試験の日程表を持ってきてくれといわれて楽屋口に届けにいったことがあります。しかし、彼はその時、日程表を一瞥するなり「オイ、あらかた試験終わっちゃうじゃないか!」といっていたことを思い出します。一体あの人はいつ卒業したんでしょうねぇ。GSのメンバーだった学生の人たちはちゃんと卒業したんですかね?逆に桐谷さんは卒業後まったくお目にかかったことがなく、今はどうされているんだろうかと想い出す今日この頃でございます。
逆に後輩諸君の方が音楽家として飯を食ってきた人はいそうです。今の若い人たちはご存じないでしょうが、ムーン・ライダーズというグループには三人のサークルの後輩たちがいました。一人は年代が離れていて逢ったことはありませんが、あとの二人は現役時代に毎日逢っていました。その後はほとんど逢っていません。今となってはむしろ逢うのは怖いですね。お互いが老けているだろうから。一人は今年大病を患ってリハビリ中だと聞きました。
私が知らないだけでプロデビューした後輩はいくらもいそうです。むしろ私たちの年代が一番音楽生活から離れた生活を送ってきたかも知れません。
そろそろうちのバンドもGSから卒業かなぁ。
The Wild Onesの50周年記念公演は年明けにまだ2回あるそうです。ご興味のある方は是非、加瀬邦彦の息子を見に行ってあげてください。お父さんにそっくりです。