ほぼ足りてまだ欲 その先

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悪意

 ウィッツ青山学園高校という通信制の高校はまさに悪意のある利益追求株式会社経営教育機関の典型でしょうね。「入学者を紹介してくれれば、1人につき24万円の紹介料をお支払いします」とか「高等学校等就学支援金」を狙って年収の低い家庭の生徒を集めたそうだ。貸与奨学金を積極的に斡旋。その返却については踏み倒せと解説していたらしい。勉強なんてなんにもしなくても年に二回本部にいって写真を撮るだけで卒業できるとうそぶく。(こちら
 ある種の貧困ビジネスだけれども、こうした補助金の類いの影には必ずこうしたあだ花が咲く。で、挙げ句の果てにこういうシステムを潰そうとすると、それによって生活している人がいるんだからそうは規制できないなんぞと説明する。
 この高校の運営会社「ウィッツ」の親会社「東理ホールディングス」の社長、福村康廣はいろいろ曰くのある人物らしくて、「キャンパスで何をやっていたのか全く分からない。チェック機能自体がわれわれにも文部科学省にもなかった」とうそぶいた(こちら)。
 株式会社立の通信制高校は21校あるという。
 ウィッキペディアに依れば株式会社立の学校とは「小泉純一郎内閣の下で実施された構造改革特区の制度(特例措置番号816;学校設置会社による学校設置事業)を利用して、株式会社が設置した学校」としている。何でもかんでも民営化したら良いとこの国を無茶苦茶にしてしまった小泉純一郎-竹中平蔵の罪は重いのだ。
 日刊ゲンダイは12月12日の記事でこの学校の設立者は下村博文前文科大臣の実質的な集金組織である「博文会」の総元締めだと書いているが、そこに実名はない。
 儲かるシステムを作った奴は必ずや根回しをしている。