そういえば昭和前半を描いた映画を見ると、軍隊ものだと「かしこくも！」といったらいった当の将校はピッカピカに磨いた軍歌の踵を「かつん！」と音をさせて合わせ、周りにいる連中もみな「気をつけ！」をして「てんのぉ〜へいかのぉ〜」と言葉が続くのに備えた。上官の命令は天皇陛下の命令だって事になっていた。極東軍事裁判で東條英機が上官の命令はみんな天皇陛下の命令だと軍人は理解しているからと説明してしまって、それではなにもかも天皇の命令だって事になっちゃって、戦犯から逃れられなくなっちゃうというので、天皇を訴追しろと強調していたソ連や豪州の手前があって、米国の検察側は大慌てをしたといわれております。
私は平成天皇が何かにつけてコメントされる、先の戦争についての姿勢を大変に高く評価をしていますし、先日の皇太子浩宮の誕生日コメントにも感心し、支持したいと思いました。
しかし、それと天皇制そのものについての意見は異なるのです。日本の天皇制はあの戦争で誠に汚れてしまいました。何しろあの戦争に繋がる道で神様になっちまいましたからね。それはやっぱりちがう。みんな天皇の赤子になってしまいました。ちょっと、ちょっと、それは違うだろ？ってものです。それじゃ、北の帝国と代わらんじゃないかといったら、北の帝国があの当時の天皇制を真似しているっていうんですね。あ、そっちか！って。
そんな今日は早々と眠くなって寝てしまったら、果たして夜中に覚醒してしまいました。
