ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ノート

 ノートって新しいものを買いたくなりませんか?私は必要があろうとなかろうとノート売り場に行くと嬉しくなってしまって、ウキウキします。だから日頃は近づきません。ところが予期せず遭遇してしまうことがあります。他のものを探していて、たまたまそんなところに入り込んでしまう場合です。そういう点では日本の文具屋は大変に危険です。次から次から思いもよらぬノートに遭遇するからです。
 そんな中でもお気に入りと、あまりにも高いから手が出ないものと区別がつくようになります。

ライフ ノート ノーブルノート 方眼 A5 N33

ライフ ノート ノーブルノート 方眼 A5 N33

 このノートの良さは何よりも万年筆での書き心地にあります。あ、多分ボールペン(英語ではball point penという)でも良いのでしょうが、ボールペンでは良くても万年筆ではダメというノートが存在します。そしてこの5mm方眼という奴にもう20年ほど嵌まっています。
 学校で授業に参加していた頃はノートではなくて5mm方眼のルーズリーフやレポート用紙でした。そうして授業ごとに配られるハンドアウトと組にしてバインダーに挟んでいました。そうしたバインダーが未だに保管されているんですが、これは多分私の死後一顧だにされずに捨てられてしまうわけです。
ライフ ノート ノーブルノート 無地 A5 N36

ライフ ノート ノーブルノート 無地 A5 N36

 これまで見向きもしなかった無地というものに今さらながら気がつきました。これだと書きやすさ、書く上での自由度が高まる、なんということがあるのかどうか、ということに興味が湧きました。
マルマン ノート ニーモシネ A5 方眼罫 N182A

マルマン ノート ニーモシネ A5 方眼罫 N182A

 これがまた、万年筆、スルスルなんです。しかも、これは売り方なんですが、横向きに構えた表紙をつけて、横型って云っちゃうわけです。そんなの、使い側が勝手に横にして使えばいい訳で、あんたに指導される必要ないんだよと云ってしまいたくなりますね。その証拠に私はLIFEノーブルを横に置いて、しかも二段組みで書いています。
 このノートの良さはダブルリングにあります。普通のノートと違って、きっちり書きやすいばかりではなくて、このリングにペンを差し込めるというのが好きです。筆記具を差し込んだままにしておけるのは何かメモをしたいときにとっても便利です。
A4 アガタ Bacic 12 PP表紙 方眼【コンフェッティ】

A4 アガタ Bacic 12 PP表紙 方眼【コンフェッティ】

 スペイン製のノートなのですが、これが実に使い勝手が良いのです。まず5mm方眼、そしてリングノートである上に、ミシン目が入っています。万年筆で書くと、書き味は良いのですが、裏にしみ出す可能性が高い!だからどっちかというとこのリングにボールペンを挟んでおくと大変に便利です。このA4サイズを授業用ノートとして多用していたことがあります。しかし、140枚ものノートは大変に重たくて、往生します。一生懸命勉強をしていた頃はこれのA7サイズを常に持っていて、読むべき文献を見つけると片っ端からここに書いては図書館に行ってとりだしていました。
 今ではすっかりやらなくなりましたけれど、このくらい小さいノートを常に周りにおいてなんでもメモしていたものでした。多分今の人たちはそれをスマフォ一つで済ましているのではないでしょうか。
 Miquelriusのノートを初めて見つけたのも伊東屋でした。当時は地味な表紙のノートだけ置いてあったのですが、どうも伊東屋のバイヤーの方が若い女の子向けに考えていたらしくてど派手な、まるでマリメッコのような表紙のモノばかりになって辟易したのを覚えています。このノートの良さの一つは表と裏にほんのちょっと堅めのプラスティック表紙がついていて、これが支えになって書きやすいという点では、スペインらしくなく(知りもしないで勝手なことを云いますが)機能的なのです。
 先日伊東屋では100% recycled paperのものを見つけることができました。久しぶりに見て思わず買ってしまいたくなったのですが、考えてみたらうちに一冊あり。
ミドリ ノート MDノート 文庫 方眼罫 15001006

ミドリ ノート MDノート 文庫 方眼罫 15001006

 これも私は5mm方眼紙です。雰囲気はLIFEのノーブルノートにそっくりですが表紙が無難(笑)で別売りで透明のビニールカバーを売っていました。なにも透明ではなくても良い気がしますが、透明だと中身が見えて扱いやすいものがあります。中が見えないといちいち開けなくてはなりません。同じ意味で私は本にカバーを決して掛けないことにしています。かつては電車の中で読んでいる本がわかられるのがイヤだったのでカバーを掛けていましたが、今は居直っているといっても良いかもしれません。 これはどこかの研究者の人だったかが使っているというのを聞いて買ってみたことがあるものです。小さいのに方眼で、ハードカバーがついているという点を評価。ただし、ペンを挟めない。云われてみれば、現場で担当者のほとんどが会社から支給されていたからかもしれませんけれど、これを作業服の胸のポケットに忍ばせていたものでした。設計の連中のほとんどが持っていましたね。
 しかも差していたのはステッドラーとかロットリングのメカニカル・ペンシル(日本でいうシャープ・ペンシル)でしたね。ところでどうしてマークシートはシャーペン使用不可と云っていたんでしょうねぇ?私は不思議でしょうがなかった。だって、鉛筆でも同じでしょ、マークを塗りつぶすのには。
 と思っていたら、こんな書き込みを見つけました。驚きでした。理由がわからないと理解できませんね。

シャープペンシルの芯も本来は鉛筆の芯と同じく黒鉛なんですが、シャーペンの芯の商品パッケージを見ると分かりますが、折れにくく、そして濃く書くために、黒鉛以外の成分も多く入っていて、同じ濃さに塗ったつもりでも、黒鉛自身の濃さはものすごく薄い、という商品もあります。HBのつもりが、黒鉛の濃さでは4Hくらいしかないということもあります。芯が折れにくい特別な技術とは何か、ということですね。有名メーカーから「マークシート用」のシャーペンの芯が売っているのはそのためです。

 いやぁ〜、世の中知らないことだらけですね!しかも、マークシート用の芯があるなんて、考えてもみませんでした。
 ところで、シャーペンなんですが、私はこのシャーペン以外は要らないと思っています。それ位コストパフォーマンスが高いのです。芯は0.9mmでしかも2Bときます。これは使いやすい。残念ながら近頃はもっぱら万年筆なのです。

プラチナ プレスマン シャープペン 速記用0.9mm芯2B 2105010

プラチナ プレスマン シャープペン 速記用0.9mm芯2B 2105010

 ところで、伊東屋のノート売り場にはかつて、様々なメーカーのノートを試し書きのために置いてあったコーナーがあって、自分の筆記用具を使って試してみることができたのです。これは素晴らしいアイディアでしたけれど、新しい建物になってからはすっかり姿を消してしまったのは残念でした。伊東屋は精神を入れ替えてしまったので、もうしょうがないのかもしれません。