ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

土曜

 土曜日のテレビってのは実に面白いものがなくて、できることなら朝早いMLBのテレビを見たいなと思っていたのですが、なにしろ午前4時まで起きていましたから、その肝心な時間には白河夜船だったわけです。気がついたときには田中将大は追いつかれちゃって勝敗つかず。驚くべきは8回に一回だけ投げただけなのに勝利投手になっていましたね。
 午後になると土曜日はラジオが突然面白くなります。午後1時からはTBSラジオ久米宏になります。これは面白い!多分久米宏がほとんど仕切っているんでしょうけれど、意外な展開、これまでのラジオとしてのありようとは思いっきり違っている転がり方がするところがどうしようもなく面白い。
 例えば今日なんて聴取者のところへ突然電話をして話し始めるんだけれど、久米宏はこの人が、シングル・マザーかもしれない!と思った途端に「いわなくって良いです、こんな質問には!」って切り返し、聴取者(今の人たちはリスナーなんていうらしい)もかなり巧く対応するわけです。挙げ句の果てに今日のゲストは新潟でLGBTのプロダクションをやってるご本人もLGBTの人です。
 何回か出てきた赤坂居住のお婆さんなんてのは久米宏が赤坂の通りで偶然出会ったお婆さんです。全くの素人のお婆さんで、何をいうのかわからない怖さはありますが、久米宏が相手ですから、どうにでもするだろうという安心感もあります。
 この番組のおもしろさは以前の永六輔の土曜ワイドとはまったく違う世界です。あっちは永六輔を中心とした仲間の番組でしたから、常連さんのその世界の話という安定感がありますが、我々としては立ち入れない雰囲気があります。一体どんな連中がここに安定感を見いだしているのかというのを確認するのには年末の紀伊國屋ホールに行くという場がありました。
 午後3時を過ぎると、文化放送吉田照美伊東四朗の「親父・熱愛(オヤジパッション)」が始まる。吉田照美はどこまで本当か知らないけれど、非常に正常なリベラルタレントで、安倍晋三を徹底的にやり玉に挙げる。伊東四朗はかなりなレベルで、古い日本人典型常識爺さんである。つまり伊東四朗は思想心情的には私とはまったく異なる、というよりも正反対じゃないかという気がしますが、彼の芸風はまさに私にとってはど真ん中の直球ストライクなんですな。これには様々に感じるものがあります。
 つまり土曜日の午後はずっとラジオです。日曜日は午前中の安住だけですねぇ。特に午後の爆笑問題が大っ嫌いなので。