ほぼ足りてまだ欲 その先

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Dunblane

 テニスのアンディ・マリーはスコットランドエディンバラの北西60km位のところにあるDunblaneという、人口9,000人ほどの街の出身。母親も元はといえばテニスプレイヤーだったそうだ。
 彼は1987年5月15日生まれですからもうそろそろ29歳になろうというところでございますな。WOWOWで彼のインタビュー番組をやっていました。ロンドンオリンピックで金メダルを取り、全米オープンに優勝し、さらには翌年のウィンブルドンでフレッド・ペリー以来77年振りの英国人優勝を果たしたわけです。
 しかし、このドキュメントを見ていて驚いたのは、彼がまだ8歳で兄のジェイミーが10歳だった1996年3月13日、彼らが通う小学校でとんでもない事件が起きていました。
 Thomas Hamiltonという43歳の男が拳銃4丁を携えて体育館に入り込み、そこにいた一年生のクラス児童めがけて無差別射殺をしたというのです。先生ひとりと児童16名の合計17名が犠牲になりましたけれど、犯人も自殺してしまい、動機がわからずじまいになっているらしい。
 アンディーの母親もこの件では口が重い。犯人は子どもの頃からボーイスカウトに携わり、成人してからもスカウティングのリーダーを務めていたが、何度か周囲が不安に思う行動があって結局スカウティングから干されてしまったらしい。その後もいろいろ子どもたちのための組織を作ったりしたけれど、周辺からは小児愛者じゃないかとまでいわれたりしたようだ。
 だから、アンディの母親も付き合いがあったらしい。このインタビューではアンディも、彼の母親も口が重い。
 まったくこの事件について記憶がないのはなぜなのだろう。この翌月にタスマニアのポート・アーサーで死者35人、負傷者15人を出した銃乱射事件が発生している。こちらに目が奪われてしまっていたのかもしれないが、一ヶ月以上間が開いている。