ほぼ足りてまだ欲 その先

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大穴

新編「昭和二十年」東京地図 (ちくま文庫)

新編「昭和二十年」東京地図 (ちくま文庫)

 1986年に出版された「昭和二十年東京地図」と翌年出版された「続昭和二十年東京地図」を底本に再編集されたという筑摩の文庫本で、出たのは1992年7月である。
 いつの間にか消えてしまった町々のそれぞれが記述されて残っている。もうそろそろ忘れてしまうことばかり。従って本文そのものがもう随分昔の記述だから現実からはもちろん大きく外れている。昔の小説にどのように現れているか、という点が非常に興味深い。こんな本が書棚に刺さっていたのが嬉しい。
 1945年1月27日に銀座四丁目に焼夷弾ではなくて、爆弾が落ちて6-7メートルの大穴が開いたというのだ。
 川口松太郎久保田万太郎と出会ったとき、松太郎は16歳、万太郎は26歳。