ほぼ足りてまだ欲 その先

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感情表現

 連日明け方まで柔道のテレビを見続けております。今朝は男女ともに金メダルでした。日本柔道界も面子が立って良かったですね。次のオリンピックで空手が行われるそうですが、これも相当プレッシャーになるでしょうねぇ。それにしても多分その辺の欧米人にはテコンドーも、空手も、柔道も区別がつかないでしょうね。「どこが違うの?」って聞かれたら応えられるようにしておかないと、困る時が来そう。
 柔道は礼に始まり、礼に終わると高校時代に授業で教わった記憶があります。しかし、オリンピックで見ていると、ちゃんと礼をするのは日本人選手、あるいは日本で活動している選手くらいでしょうか。ほとんどの人は「ぺこっ!」って程度だし、負けた時にはほとんど礼らしい礼もせずに降りて入っちゃったりしますね。
 ところが昨日だったか、テレビを見ていたら、レバノンの国旗を胸につけた選手が泣きそうな顔をしてひとりで試合場に上がってきて、なんだろうと思ったら、礼をして引き上げていった。解説では試合に負けてそのまま降りてきてしまったので、指導があってやり直しに上がってきたのだそうだ。ふ〜んと思ったのだけれど、どこまでこの感覚は理解されるだろうかと不思議だった。
 日本人の感覚としてはよくわかります。アメニズムの感覚といって良いのか、日本人はどこでも礼をします。マラソン選手がゴールをしたら後ろを向いて礼をしています。恐れ入っちゃうのは区営のプールから上がる時に、プールに向かって礼をして出ていくお婆さんは結構見ますよ。
 バスを降りる時に運転手さんに「ありがとうございました!」といって降りていくお婆さんも見ますね。あ、きっとシルバーパスを使っているからかなぁと思ったりします。そういうパスを見せて乗る時に「お願いします」と入っているお婆さんは数知れずです。そこへいくと爺さんはほとんどいいませんね。
 ところが不思議なことに降りる時にバスの運転手に「ありがとう」というのは日本人だけではありません。アメリカのヨセミテ国立公園の中を走っている無料シャトルバスでやっぱりバスを降りる時に誰も彼もが、本当に老若男女がそろって言葉をかけて降りていくのを見たことがあります。ちょっと不思議でしたけれど、感覚としてはよくわかりました。