ほぼ足りてまだ欲 その先

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暴君

その昔、私は企業広報の仕事を担当していた。メンバーの中で最も若いスタッフだったから自分の担当部分の問い合わせや、ネタの売り込みに専念していた。他の人たちはそれだけでは終わらないから大変だ。その他のことの中に各社のお偉いさんとの接触がある。私は直接接したことは幸いにしてなかったから困難な事態に直面したことはないけれど、某力のある媒体の産業部にそのジャンルでは「天皇」と呼ばれてもおかしくないほどの影響力をふるっている人がいた。もちろんその部の部長だったのだけれど、何でそのおっさんをそんなに各社が気を遣っているのか私は全くわからなかった。
だからこそ、私がそんなおっさんと直面することがないように、私の上司は多分配慮してくれていたのだろう。
今から考えてみれば、何ともふざけた話で、媒体の部長が何でそんなに権力を振るっていたのだろうかとむかっ腹が立つ。しかし、そういうものなんだということになっていると誰もそれを打開したりしない。そんなエネルギーを使うんだったらそれをうまいこと使って使いこなせばいいんだよ、ということだったのだろう。つまり、そんな輩をその気にさせていたのは周辺の利用者だということなのだ。
こんなことをこの頃は突然思い出して振り返っている。先がない。後ろ向きだ。