ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

新宿

 先生からお許しがでて、本日、3ヶ月振りに新宿へ寄せて戴きました。台風情報のためなのか、幾分出席率が緩んでいたのか、おかげで先生にお詫びを申し上げてゆっくりと後ろから2列目に席を取りました。やっぱりちょっと聞こえにくいところがございます。次回からはできるだけ前に席を取りたいと思います。
 3.11に関連した書籍は数多く出ているけれど、調査報告書以外で一番分厚く、手を出さなかったものに、船橋洋一の「カウントダウン」がある。

新刊として刊行されたときから上下巻でした。両方で1000頁を超える大作である。船橋洋一が一体この本をどんなスタンスに立っているのかわからなかったこともあるし、上下巻で3,200円したのでビビって手を出さなかった。もっとも文庫になっても両方で2,080円する。実は今でもビビった。
 しかし、この本の文庫版下巻最後に掲載されている解説は保阪正康だった。この講座にでる理由のひとつはこうして逡巡していた本の実際がわかるということもあるし、自分ではまったく知らなかった書籍を知ることが出来るという事でもある。
 昼飯をどこで食べようかと中途半端な気持ちのまま帰り道に乗った丸の内線のなかでその解説を読んだ。歴史になるであろう事象をどの観点から見るのかという上で、徹底的に事実を解明していかなくては、そのテーマは到達できない。その自分では手にすることができない事実は私がこうして手にするしかない。それをこの金額で手に入れることができるわけで、むしろ格安ということができるだろう。
 家に帰って気がついたのだけれど、この文庫もKindle版がある。今後はできるだけ電子書籍にしないと、どうしようもない。
 関東大震災直後、横浜の港には世界各国からの救援物資を積んだ船が並んだという。ところがあっという間にそれも来なくなった。震災時の朝鮮人虐殺事件が世界に報道されたからだという。
 銀座で地下鉄を降りて、スズラン通りに入ると小ハゲ天というハゲ天がやっている天丼屋がある。前にも一二度入ったことがある記憶だけれど、今日入ってみたらホールをやっているのは二人ともインドネシア系とおもわれるような女性だった。「いらっしゃしぃぃー」というどこかの居酒屋のような声に違和感を覚える。しかし、客席も私を入れて10人ほどの客のうち、3人はフランス語を喋っており、汚く食べ終わった3人はアジア系の人たちだった。最近の観光客は天麩羅屋にどんどんやってくる。そのあとも一人で中年の白人おばさんが入ってきたくらいだ。きっとどこか、Lonely Planetあたりのガイドブックに「Tempura in Tokyo」とか書いてあるんだろう。
 京橋まで歩いて地下鉄で帰る。
 今日は6868歩。
世界 2016年 10 月号 [雑誌]

世界 2016年 10 月号 [雑誌]

 同志社大の浜矩子「無魂企業は企業にあらず」は読んでおくべきだ。