安倍晋三首相は3日の衆院予算委員会で、昨年12月の慰安婦問題を巡る日韓合意に関し、首相による被害女性への「おわびの手紙」を求める声が韓国内にあることについて「われわれは毛頭考えていない」と述べ、手紙の発出を否定した。
韓国外務省報道官は9月29日、合意内容にない日本側の「追加措置」に期待を示している。
答弁で首相は「合意した内容を両国が誠実に実行していくことが求められている。（手紙は）内容の外だ」と説明。岸田文雄外相も「日韓外相による共同発表の内容に尽きる。追加の合意がなされているとは承知していない」と述べた。（東京新聞2016年10月3日 12時27分）
その日韓合意ってのは何かというと、2015年12月28日の合意って奴で、公式文書があるわけではなくて、共同記者会見発表って奴です。
日韓首脳電話会談で安倍晋三内閣総理大臣は朴槿恵韓国大統領に対して「慰安婦問題を含め、日韓間の財産・請求権の問題は1965年の日韓請求権・経済協力協定で最終的かつ完全に解決済みとの我が国の立場に変わりないが、今回の合意により、慰安婦問題が「最終的かつ不可逆的に」解決された」ことを確認した。
とまぁ、こんなことになっています。日本国政府は韓国政府が設立する元慰安婦を支援するための財団に10億円拠出するんですね。
ところがこれ、反発されています。なんでかというと、ソウルの日本大使館前にある慰安婦像といわれるものを撤去しろといっているというのが大きく影響しています。せめて「ごめんなさい」の言葉もないのかという声が聞こえてきています。
こういう話をすると、直ぐさま今のこの国では、「いったい何時まで謝ったら済むっていうんだ、強制性なんてなかったし、そもそもそれで儲けていた連中がいたんだ！」という声が飛んできます。足を踏んだ側はもうとっくに忘れています。踏まれた側はいつまでも覚えています。
金を出したよ、もう良いだろうというわけにはなかなかいきませんね。金さえ出せば、終わりだというのはなかなか理解されませんね。商業的契約ではないからですね。
この合意と10億円は「財団法人女性のためのアジア平和国民基金（こちら）」のことを思い浮かべさせますね。
