ほぼ足りてまだ欲 その先

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東京裁判

 留守の間にNHKが放送した「東京裁判ドラマ」をビデオにしておいた。1回目の冒頭をちらっと見たのだけれど、監修者の中に日暮吉延、大沼 保昭の名前はあったけれど、粟屋憲太郎の名前がない。彼は存命中であれば、72歳だろうか。
 日暮吉延は立大の法学部を卒業したけれど、大学院では史学研究科、つまり粟屋健太郎に師事して院生生活を送ったはずだ。けれど、実は粟屋健太郎の流れをくんでいるわけではなくて、彼自身の言に依れば、彼が師事していたのは北岡伸一だというのである。
 北岡伸一は1976年から立教大学法学部専任講師となり、助教授/教授とつとめ、1997年に東大大学院法学政治学研究科教授として2004年まで教鞭を執ったがそこから国連の次席、全権を務めたという変わった経歴だが、自民党政権に覚えのめでたい側に属していて、小泉純一郎福田康夫有識者会議の常連メンバーであった。2015年にJICAの理事長におさまっている。
 それでいながら日暮は朝日カルチャーセンターで通り一遍の東京裁判レクチャーをこなしたりしているけれど、粟屋のスタンスに立たなかった、敢えて北岡に師事したところがどうもスッキリしない。
 ひょっとして粟屋は体調を崩しているのかも知れない。

東京裁判への道 (講談社学術文庫)

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東京裁判 (講談社現代新書)

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