ほぼ足りてまだ欲 その先

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憲法

 70年、手つかずで来たんだから、世の中もあの憲法を制定したときから変わっているんだし、それにふさわしいものにしてなにがいけないのか、触っちゃいけないものじゃないんだから、という声をごく当たり前のように聞きます。
 なにをいってんだろうなぁ。それが見識のある考えだっていうんだよね。冗談じゃないよ、そんなこといったら、一年ごと、あるいは時々刻々憲法を変えていかなくちゃならないじゃないか。そんなバカな話があるか。
 昭和の時代に入ってからのたったの20年間で、この国はなんであんなことになったのか、誰が何をしたから、誰がなにもしなかったから、あんな醜悪な国になったのか。
 それを心の底から、あぁ嫌だ、もうこんなことになるようなことのないように、しっかりした理想をちゃんと目の前に掲げて忘れないようにしようというのがこの日本国憲法だったのではないのか。それをたかだか、復古調に染まりたがる輩のいかにものような声に同調する、それもごく簡単に同調してしまって、310万人のこの国の戦争関連死者や、アジアの侵略していた先で犠牲になった人たち、むごたらしいことを平気で行ってきた捕虜になった人たちを忘れてしまおうというわけだ。そういう社会の再来を待ち望んでいる国家になってしまう。彼らをテレポーテーションであの20年間に送って差し上げれば、みんな幸せになるのかもなぁ、彼らだって嬉しいでしょ?