「安倍首相は2日夜、都内で麻生太郎副総理や菅義偉官房長官らと会食。首相の責任問題にはならない、との認識で一致したという。(朝日新聞2017年7月3日01時06分)」
つまり、今回の大敗北は全部下村博文の責任だってことになるのかな。ずいぶん勝手な連中ですなぁ。最高責任者が「俺のせいじゃないもん!」といっているのである。唾棄すべき男だ。
どう見ても今回の自民党大敗北は自民党幹部が有権者を舐めていたということに尽きるだろう。甘利明の収賄から始まって、稲田にしても、下村にしても、そうだけれど、有権者がおかしいんじゃないかと思うようなことをすべてマスコミを取り込んでしまうことによって知らん顔をしていりゃ通り過ぎると確信していたわけだし、加計学園も森友もなんにも明らかにしないままなし崩しにしようとしているわけだから、そこへ多少の変化が起きるのではないかという集団がでてきたら乗り換えられちゃうという現実を見たということだろう。
これから先小池百合子はこの流れを笠に着て、自民党を揺さぶり始めるに違いない。そして次の政権を狙っているだろう。
有権者も大きな変化はその先なにが起きるかわからないから嫌だと思っているけれど、この傾向が変わらない限り、この国はいつまでもこんなことを繰り返す。それで良いと思っている。
東京ファーストの当選議員のすべてがこれまでどんな経歴を辿ってきたのかを顧みる必要もないだろうと思うけれど、そのまんま自民党に組み入れられてしまったとしても、なんの違和感も持たないような連中だ。つまり、これまでの民進党そのものであって、民進党はそのアイデンティティーを小池ファーストに横取りされてしまったといって良い。
民主党の頃は自民党とは明らかに袂を分かっていた。民進党になってから、つまり蓮舫-野田になってから、まったく立体感がなくなった。まるで平面だ。わずかに山井が目立つ程度だった。
自分も十二分にフェアな人生を送っていないと思っている人たちはフェアな政治が出現するとやっかいなことになるんじゃないかと思っている。ポル・ポトや文化大革命のような事態が出現するのではないかと思っていて、共産党はどうかなぁといってしまう。そんなことが起きるわけがない。共産党はかつて「粛正」を謳ったことがあると今でもいわれる。それが自民党を中心とする、既得権益死守勢力の思うつぼ。気がつくとやっぱり奴らに振り回されている。そこが「人が良い」といわれる所以。
小池百合子は「日本会議」のメンバーであり、自由民主党の党籍を持っていることを忘れちゃいましたか?