ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

速度

 夫婦ふたりの歩く速度はすっかり遅くなった。特に駅やその周辺の階段にさしかかると、それはそれは遅くなった。足首が硬くなったのが良くわかる。若い頃は足先の加減だけで、ポロポロッと階段をこなすことが平気でできていたのに、今や、踏みしめ踏みしめでないと降りることが出来ない。とても哀しいことだ。歳をとるということはひとつひとつそれまで出来ていたことができなくなるということなのだと、今改めてわかった。
 昨日は電車を降りて、階段にさしかかると、目の前をもう腰が曲がって、足がO脚になったお婆さんが、右手には杖をつかみ、左手で手摺りにつかまりながら一歩一歩降りていく。おや、お一人かな?と思ったら連れの女性が2-3段先を降りている。後ろも見ないで、片手をそのお婆さんに差し出すようにしている。見るからに(遅いわねぇ、さっさときてよ!)という雰囲気が醸し出されている。どういう関係なのか知らないけれど、多分私もおふくろにそうしていたのかも知れない。なかなか自分がそうならないとわからないものだ。
 高校生の頃駅から学校までのおよそ1.4kmを何人の生徒を抜くことが出来るかという勢いでガンガンと歩いていたあの頃から半世紀経った結果がこれである。