ほぼ足りてまだ欲 その先

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三人会

 お江戸日本橋亭での馬生・正雀・小里んの三人会、今回が私は二度目。この三人を前売り2,500円で堪能できるのは誠に嬉しい。脂ののったところの三人だけれど、いかんせん地味な三人。十一代目金原亭馬生はもう10年ほど、毎年毎年3-4度は聴いている。正雀さんは今の噺家の中で芝居噺をやらせたら誰も叶わないという定評だし、小里んちゃんはなかなかチャンスがない。馬生・小里んが私と同年齢で、正雀さんが若干若い。
 客席は一杯だけれど、やっぱり座敷席はみんな辛いのか空席が見える。もちろん客席の邦画が全平均年齢は上。なんたって楽屋は前座がふたりいるからね。正雀さんの弟子の彦星と小里んちゃんの弟子の子。前もこの子が前座だったなぁ。
 馬生さんは「柳田格之進」でございますな。私はこの噺と「井戸の茶碗」がどっちがどっちのタイトルだったのかいつも迷う。どっちもきまじめな浪人が出てくるからだ。しかし、いずれもハッピーエンドだから良いんだけれど。
 正雀さんは「四段目」"未だ参上、つかまつりませぬ」でございますな。台詞回しも本当に歌舞伎役者が演じているみたいです。
 小里んちゃんは「御神酒徳利」。小里んちゃんが廓噺じゃない演目を演じるのは珍しいかも知れない。