ほぼ足りてまだ欲 その先

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ひょっとして

 日本の製造業界がこんな局面に達してしまっていたのだとは思いたくなかった。白物家電業界だけじゃなくて、重電も怪しいものだし、客船も達成できなかったし、新しい飛行機だって本当に開発できるかどうか怪しいものだという状況ではあるけれど、あれだけどんなことがあったって面白いように次なる製品を開発し、実現してきた日本の製造業が一体全体どうしたんだろうかと思いつつ、いやいや、それは偶々だったんじゃないのかという甘い期待も持っていた。
 しかし、今度のJR東海の子会社に当たる日本車両製造がカリフォルニアの新型鉄道車両、130両の開発・製造を断念するという話に至っては、あぁ、いよいよ日本の製造業がもはやどうにもならない状況まで来ているんだなぁという認識に至るべきだという結論に達しなくてはならないだろう。この後始末はドイツのジーメンスが担当するのだそうだ。彼らは欧州で最も多くの実績を持っているし、多分この事業を完璧にこなすだろう。
 この状況下にありながら、原子力発電事業を継続するという決断は自殺行為だろう。多分廃炉事業だって、自国内技術ではこなしきれないということになるだろう。ドイツの力を借りなくてはやりこなせないということになるのではないかという気がする。それを一体誰が見極めることができるのかといったら、今の与党・霞ヶ関では絶対に実現できない。なぜなら彼らの身体にはこの事業を推し進めてきた面子が染みついているからだ。