今朝、女子の準決勝があった。第一試合は、かのセレナ・ウィリアムスがラトビアのアナスタシヤ・セバストワを6-3, 6-0で一蹴した。
第二試合は大坂なおみとアメリカのマディソン・キーズの試合で、これまで大阪はキーズと三回戦ったが一度も勝ったことがない。ところが第一セットから試合は大坂なおみのペースで、6-2でとった。第二セットになっても、大阪が常に有利に試合を運び、6-4でストレート勝ちをした。
大坂なおみはまだ20歳で、もちろん四大大会決勝進出は初めて。どころか、ついこの前までは、たびたびチャンスをつかみながら、途中で自分で切れて自滅する、というのが彼女のパターンだった。それが今年になってから、大会を経るに従って、上位に食い込んでくるようになったのは、やっぱりコーチのサーシャ・バインの存在が大きいということは誰もが語っている。ドイツ出身の彼は何人ものプレイヤーのヒッティング・コーチを務めてきたそうだけれど、彼がいつだったか、大坂なおみにコートサイドで冷静に語っているところを見て、こいつはひょっとすると精神分析医じゃないのかと思ったくらいだ。
今日のセミ・ファイナルでも、彼は終始冷静で、後ろにいた大坂なおみの両親が感動しているのとは対照的だった。
試合後のインタビューで「20歳という若さにしては冷静だね?」と聞かれて大坂なおみが嬉しそうにした理由はここにある。
多分、出産後に大変苦労したセレナ・ウィリアムスとの試合では大坂なおみが諦めない、粘ったストローク戦に持ち込むことができれば、勝ち目はあるような気がする。