ほぼ足りてまだ欲 その先

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平和賞

f:id:nsw2072:20181007210855j:plain:w360:left 今年のノーベル平和賞イラクのヤジディー教の人権活動家ナディア・ムラドさんと、コンゴの医師デニ・ムクウェゲさんに贈られることになりました。ノーベル財団がとてもまともだったことにホッとしました。それに引き替え日本のテレビ局はなんともはやばか者でございましたねぇ。未だに確たる着地点の見えない金-文コンビはまだしも、あの常軌を逸した見境のないドナルドまでもを平和賞候補なんぞと論評しておったわけですから呆れます。とはいえ、なにしろ佐藤栄作に平和賞を出したノーベル財団ですから、平和賞なんてのは実にいい加減なものなんだという捉まえ方を多くの日本人がしてしまっているのは、否定するのは難しうございましょう。
 なにしろ退任の記者会見の時に「新聞記者は出ていけ」なんぞと取り乱した男でございますよ?ま、あの時の新聞記者諸君はなかなか骨のある連中が揃っていたわけで「じゃ、出ようじゃないか!」とぎょろ目を無視したわけでございます。なにしろ非核三原則なんて大嘘をぶち上げていた佐藤栄作ですから、それを嗅ぎ回ったジャーナリストたちがいたということは記録しておくべき事実でございます。それに引き替え、今の政権とマスコミの関係をご覧なさい!情けないというか、田舎の十字路で出逢った悪魔に魂を打ってしまった連中です。最低なレベルにまで落ちてしまいました。今では記者クラブに入っていないジャーナリストでなくては信頼できなくなってしまったのですから、安倍晋三が残した実績は多大な「負」ばかりでございますなぁ。
 戦争という暴力は多くの女性を恐怖のどん底に突き落とします。殺されるという恐怖もさることながら、終わるところを感じることができないまでの性暴力にさらされることがままあります。私たちの国は昭和に入ってから、多くの外国の女性を恐怖にさらし、ないがしろにしてきてしまいました。この過去は消えることはありません。どんなに「じゃ、ここに、この目の前に証拠を持ってきてみろ!」と恫喝をしたところで、「いったいいつまでこの話に付き合わされなきゃならんのか?」と居直っても、「好きでやってたんだろ?金のために?」と決めつけてみたところで、過去に犯した罪は、暴力はそれを受けた人々の中に、周辺にいつまでも消えません。性暴力を振るった時点でその受けた被害は、それをいたずらに否定する連中によって再拡大され、再拡散されてしまうわけです。
 沖縄で、日本人女性が米軍兵士・軍属に受けた性被害が報じられる度に、戦争はただ前線に存在するのではないという事実を再認識させられます。受けた被害をもちろん忘れるものか!と思いますが、加えた暴力についても、忘れてはならないのだと、今年のノーベル平和賞が訴えているということを肝に銘じておこうと思います。
 浮かれた連中に負けないように。

追記:こちらにも。