ほぼ足りてまだ欲 その先

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顔つき

f:id:nsw2072:20181129044052j:plain:w360:left 不思議なことにその人間の理性とか知性とか、人間性の豊かさとか、数字にして著すことのできない微妙な部分というのはいったいなぜなのか、顔に表れるような気がする。それはひょっとしたら顔つきだと思っているけれど、実はそうではなくて、身体全体からにじみ出てくるようなものなのかも知れない。
 とても優しい雰囲気を醸し出している人の中には、ひょっとすると実態をものの見事に隠してそれを装っているだけの人だっているのかも知れない。それがわからないから人はそれを探ろうとして、ちょっと逢っただけの人に、まるで戸籍調べみたいな質問をしたくなってしまうのではないかと思ったりもする。
 私は(ほうら、一般論を語ろうとしてすぐさま自分のことを語ろうとする)じっくりと黙っているタイプではないので、すぐさま自分を拡げてしまうから、さぞかし顔には「おっちょこちょいでござい!」と書かれているんだろう。もっとも、そんな性格でなかったら、こんなところに自分をさらすことはしないだろう。
 甘いマスク、という云い方がある。ま、色男っていわれるタイプかなぁ、ちょっと人を引きつけるような顔立ちというのかなぁ、そういう人には人はコロッとやられる。やられるという意味の中には惚れる、というのもあるだろうし、騙されちゃうというのもあるかなぁ。惚れるから騙されちゃうのかも知れない。詐欺師の集団の中には確かにこのての男や女が混ざっていることがある。「逮捕ニュース」をテレビで見ていると、「あぁ悪そうだなぁ」と思うのもいるけれど「あぁ、こいつじゃ騙されちゃうかなぁ」というのもいる。
 幸いなことにそういう顔には生まれることはなかった。そういう風に生まれついていたら、私はひょっとしたらそういう役割を演じただろうか。危なかったかも知れないなぁ。人が自分を全面的に信頼してくれたらできないかも知れない。そういう人はそういう状況を作り出すことに不振をし、だから何回もそういう経験をしてきているんだろうなぁ。それはどんな気分なのか、知らないまま、人生を終えるのが幸いな気もするし、ちょっと勿体ないかも知れない。