ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

国立演芸場

 近頃、とんと足が向いていない、国立演芸場でございます。昔はもっとマメに出かけた記憶があるのですが、やっぱりなんとなくおっくうになっているのでしょうか。実は国立演芸場の切符は電話でも取れるのですが、開場前、つまり正午までにピックアップしないと当日券にして売っちゃうぞというのです。これが結構面倒なんです。その時間に行ったらそのまま中に入れてくれるんだったら良いのですが、その時点では開場されていないんです。ですから、一階のペンチにみんなで座って待っているしかありません。何しろ年寄りというものは何が何でも早くにやってきますから、もう一階のベンチは満員になってしまいます。開場になってからも前座が始めるまでややございますので、ほとんどの方が持参の弁当を使い始めます。(弁当を拡げるとか、弁当を食べ始めるはわかるのですが、なんで弁当は「使う」といういい方をするんですかねぇ?)それは二階に上がったロビーです。客席では開演中は飲食をご遠慮下さいと書かれています。昔は「え〜、おせんにキャラメル!」ってんですがねぇ。さすがに国立の施設だから、なんかの制限をしないと権威づけられないということですかねぇ(なんて無理矢理難癖を考える世代)。
 今年の鹿芝居は落語の子別れを戯作にしたものです。脚本はいつものように林家正雀さん。子どもの亀の役は金原亭馬玉(十一代目馬生の二番弟子)で、これはもうぴったりの当たり役でございます。馬久の「かっぽれや」ってのが良くわからん役で、これは多分脚本の正雀さんの発案で。今でいうチンドン屋みたいなもの。
 2010年に出版された、金原亭世之介の本を買い、扉にサインをして貰いました。最後の噺家の手ぬぐい投げで、馬久の手ぬぐいが目の前に飛んできて、ガッツリ貰ってきました。すると後ろの方で、馬生師匠(わたしと同じ歳)がごひいき筋と記念写真。ご挨拶だけして、と思ったら、師匠がわたしを呼びます。なんだろうな、と思ったら、カメラのシャッターを押してくれってんです。どうやら、馬玉のごひいき筋のようで、四人が並んだところをお撮りしました。巧く映ってなかったら、あとで何か言われそう。
 お堀端をのったりのったりとジャージー姿で上がっていく二松学舎の学生達とすれちがいながら降りて帰りました。