ほぼ足りてまだ欲 その先

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美容整形

 傷跡が顔に残っているとか、大きなイボがあるとか、そういう人にとっては美容整形は助けの神になるかも知れない。わたしが知っている噺家で、そういう処置をした人がいる。どうしても噺を聴いている側はそこを見てしまう。だから、彼にとってはとても有効だった。
 二重にしたいとか、鼻を高くしたいとか、皺を取りたいとか、そういう美容整形はどうしても不自然になってしまって、あぁ、この人はやったんだな、というのがわかってしまって、そういうことにそれほどのエネルギーを費やすタイプの人なんだなと思うと、そこからその人に興味を失ってしまう。
 それがたとえば、男の人のカツラでもそれを感じる。この人はきっと髪の毛がたっぷりある時から、そればっかり気にしてきた人なのかも知れないなと思ってしまうのだ。
 そういえば近頃駅なんかの公衆トイレに入ると、手洗い場でずーっと髪の毛をいじっている若者に遭遇する。手を洗うわけでもなく、手洗いのシンクを長いこと独り占めしている。
 自分も高校生の時に、髪の毛が撥ねていると家を出られないと思ったことがあるけれど、実は誰もそれを気にしていない。自分だけなのだ。
 つまり美容整形もカツラも、自己満足の為のことなんだから、こんな爺が余計なことをいう場合じゃないってことがわかった。