ほぼ足りてまだ欲 その先

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親戚

 うちの親戚でベルギー人の旦那と結婚して一男三女をもうけた女子がいる。一家は旦那の仕事の関係で、スイスのチューリッヒの郊外に暮らしているが、今17歳の長女が一年間の留学で千葉の私立高校に来ている。祭に来たいと云って昨日やってきた。最初はびびっていたらしいが、そのうち、うちの娘と一緒になって神輿に肩を入れ、楽しんで帰って行った。
 彼女はスイスではスポーツ系の高校にバレエで通っているんだそうで、その分、日本に留学している間も、週に6日間バレエのスタジオに通っているんだそうだ。つまり高校生の時からそうした専門的な学校に通っている。
 かの国ではスポーツ系だけではなくて、各種の専門学校に通うのが一般的で、大学へ進学するのは本当に限られた人たちでしかない、日本のようにこんなに誰も彼もが大学へは行かないのだそうだ。銀行で働いている人たちのほとんどは大学卒ではないという。そんな教育が必要ではないという言葉には説得力がある。時間も費用も勿体ない。日本の大学教育には本当に大学で学ぶべきレベルではない教育にあたら無駄な時間と費用を費やしているケースが少なくない。入学直後にまるで高校一年生にも達しないレベルの授業をやっている学校だって、平気である。
 それはなぜ必要なのかと云ったら、大学レベルの授業について行かれない学生がいるからだ。つまり、大学という機関が、金儲けマシーンに貶められているからだ。大学運営者が教育者なのか、といったら全くそうじゃない。企業家なのだ。学生とその保護者は騙されてしまっているといっても過言じゃない。企業家が採用にあたって間違った選択方法をとっていて、洗脳されてしまった国民が貢いでいるといっても良いかもしれない。
 彼女は今四カ国語を駆使することができる。スイスを旅していても、英語さえわかればなにも困らないのだけれど、父親の関係で、フランス語もわかるから、英・独・仏・日に通じている。これにスペイン語が加われば、どこででも生きていける。