関西学院大学のQBを後ろからレイトヒットした日大フェニックスのDL。本日記者会見を開いた。彼に代理人の弁護士がついていて、きっちりとした記者会見が実施されたことにとても驚いた。そしてからの潔い返答、整理された論理だった受け答えにも私はとても驚いた。
あんな汚い反則で相手チームのキー選手を潰しにいった行為を犯した選手とはとても思えない。彼は高校の時からのデフェンスラインの強者だったようで、U-19の日本代表にも選抜されていた選手だという。そんな選手がなぜ敢えてあんな反則を犯したのか、という点は非常に疑問だったが、どうやら彼の説明では、彼は監督、ディフェンシブコーチから干されていて、練習にも参加させてもらえない、ディフェンス陣のタックル練習の為にダミーをホールドするにしても「なんでお前がそこにいるんだ！」とまでいわれて排除されていたという。ヘッド・コーチ、ディフェンス・コーチからの嫌がらせが行われていたことは事実のようだ。
そして彼の受け答えは、非常に明快で、あんなバカなことをやってしまった責任は自分にあり、コーチ連中がどうだこうだということではなくて、自身の問題だと徹底していた。
この会見の場に来ていた質問者はほとんどがテレビのワイドショーの記者連中で、実に程度の低い、まるで、芸能人のやらせ会見や、抱き合わせ商品会見にでも臨んでいるような質問、あるいはスポーツの試合が終わったあとの、ヒーローインタビュー程度のレベルでしかない。
「そういわれたときのお気持ちは如何でしたか？」なんて質問の意図を相手にそのまま投げて、面白い言葉が出てきたら、めっけものみたいな、最低な質問ばかり。宮川君の潔い、きちんとした言葉とははるかに低い次元であった。
