東京というか、首都圏の大学の定員増を認めず、合格者を定員以上に出すのはどんどん規制していって、その規制を超える合格者を出したら、助成金カットだと文科省が言っているんだそうで、大学に激震が走っているんだそうです。学生もこれまでだったら受かりそうな大学の目途が立たなくて困っているそうです。
混乱を招くことを想像できない役人の罪は深い。真面目な学生は自分が勉強したい分野の中で、どこの学校がすぐれた教育を受けることができるだろうかと考えますよ。例えば声楽を極めたい学生にとっては最高峰はやっぱり東京芸大ですよ。地元の音大で東京芸大と同等の教育を受けることができるだろうかと考えたらその結論は火を見るよりも明らかでしょ？そうすると首都圏に学生は行くわけですよ。結果として浪人のまま地元に帰ることになるかも知れないけれど。国立の音大に行くかも知れない。上野学園大学かも知れない。でも、東京にあるんだなぁ。成績順でどんどん蹴散らかされちゃうことになるのだろうか。
人の流れを止めるのは間違っているんです、基本的に。社会主義国家じゃないんだから。こういう規制は平気でやる。間違った！で役人はすむかも知れないけれど、それに巻き込まれた学生はそれでは済まないでしょ。だから、役人には想像力と創造力が必要だというのですよ。東大に入れたからなった役人にそんなことはわからない。今度明らかになったのはお追従ものばっかりが偉くなっているってことです。例外は前川喜平のように、非常に希なんです。
