ほぼ足りてまだ欲 その先

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木挽町落語会

 昨日は「木挽町落語会」でございました。
 今年で26回目だそうです。26年間やっているのではなくて、昔は年に二回やっておりました。年に一回、真夏の8月開催になったのは数年前からでございます。あんまりはっきりした記憶ではございません。
 会場は「銀座・神田川」という鰻屋さん。ここのご主人が十一代目・金原亭馬生の中学校でのバスケットボール部の先輩、という関係。この会を主催しているのは当時の中学校の同級生だというのでございます。良いお友達をお持ちでございますね。芸人はあらゆる関係の人たちとの繋がりを大事にしていかなくちゃなりませんが、ということはやっぱりマメな人じゃないとやっていけないということになりそうでございますよ。
 じゃ、私はどんな関係なのかというと、その鰻屋さんが大学の先輩という関係。この先輩は学生時代に広告研究会のメンバーで、私たちはその広告研究会が夏休みに千葉の館山で運営する「キャンプ・ストア」にバンドで出演していたという関係でございます。毎日4ステージ、朝一番の浜辺の体操から合宿まで広告研究会のメンバーと寝食を共にするという一週間で、これを私は三年間参加。ついには卒業後の翌年にもわざわざ出かけたというくらい。
 いつもこの落語会には5夫婦で参加してきたのですが、立川組が不参加。うち以外の夫婦はそれぞれ事情があってひとりでの参加。その空いたところに初めてやってきたらしい爺さんが来た。どうやらこの店と縁があるのではなくて、知り合いとつながってきたらしく、蒲焼きが出てきたら、懐からマイ山椒なんぞを取りだし、自慢。「この店の山椒もそんなに悪くはない」なんぞとうんちくを垂れる。周囲の雰囲気を読み取れずに自慢たらたららしい。挙げ句に誰にも聴かれてねぇのに「タワーマンションに住んでいるからさぁ」みたいな話。こういう爺が増えているような気がする。
 金原亭馬生の弟子は6名いて、すでに上の三人は真打ちの馬治と馬玉、そして桂三木助。二つ目は馬久。前座の小駒がこの秋二つ目昇進するらしい。小駒は先代馬生の孫。これは多分売れるだろう。一番若い弟子の駒六は来年二月には二つ目となって馬太郎を名乗るんだそうだ。駒六は、大変器用なので、彼のパーソナリティを思う存分発揮できる時期が来たらひょっとすると大化けする可能性があると思う。
 馬久は不器用なんだけれど、実に真面目な奴で、大化けはしないだろうけれど、地道な本物になるんじゃないかと期待している。根っからのフラがあるっていうのが、先代馬生の孫である小駒だろう。彼は相当に売れるに違いないが、ちょっと遅れてやってきた感がある。