モンベルの関連会社でアウトドアツアーを企画する「ベルカディア」（大阪市）がツアー参加者との契約時に使用。参加者が死亡、負傷する事故などがあった場合、「責任追及は放棄し、全て自己責任とする」と規定され、署名して提出しなければツアーに参加できない、としていた。NPO法人「ひょうご消費者ネット」（神戸市）が免責条項の使用差し止めを求めていた。９日に成立した和解条項では、今後使用する同意書から事業者側の免責条項を削除した上で、「危機管理は自己責任をもって行わなければならないことを十分認識し、同意する。ただし、法的権利を何ら放棄するものではない」などと記載することに決めた。署名については、消費者側から問い合わせがあった場合に「任意」と説明することで合意した。（2018年08月17日 13時20分 読売新聞）
確かに事故の可能性はあるだろう。滑落することもあるかも知れない。しかし、多分(読んでいないから知らないけれど）それはかなり小さな文字で書いてあるだろう。生命保険の約款でも、旅行者傷害疾病保険でも、そういう内容はあの小さな文字で書かれている。
それでも署名しない限りツアー参加を認めないと云うことに比べれば一歩前進なのかも知れないが、こんなことは多分数限りなくあり、企業は防衛策をとことん打っているだろう。参加する個人がそんな文面を選択することはほぼ不可能といっても良い。そして多分、それを気にしていたらどんなバス旅行でも怖くて参加できなくなりそうな気がする。
こういう作業はNPOでないとやれない。
