ほぼ足りてまだ欲 その先

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孤独

f:id:nsw2072:20190105072057j:plain:w360:left 高度成長の日本を支えてきた、というとちょっと意味が違うかも知れないけれど、みんなが右肩上がりで有頂天になっているときに、下支えで生計を立ててきた人たちが、高齢となって、孤独の中に生きている。自分でも調子に乗って「金なんてちょっと働けば手に入る」「人に寄っかからなくたって暮らせる」と思っていたものの、今となってはもうそんな時代ではなくなり、自分ひとりで暮らすことがままならなくなってきてしまう。それに気がつかなかった自分が悪い、というのが日本のおおよその理解なのかも知れない。
 ひょいと正月の雑踏の中を歩いていると、多くの人が歩いている中で孤独に存在している人を見ることがある。あるいは、もう忘れられそうになっている地域に行ってみると、背中を丸めて、寒さをやり過ごそうとしてコンビニの袋をぶら下げてドヤに帰る爺さんを見ることがある。辛うじて生きている。辛うじて永らえている。大したことはできないけれど、ほんのちょっとだけの足しにしかならないけれど、足を運んでおく。明日は我が身。