ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

散歩

 ちょっと散歩に行こうと思ったんだけれど、それだったら本屋にも行こうかなぁ、だったら都営交通機関を使った方が安いよねぇ、というので結局地下鉄で東銀座へ出て、銀座の本屋に行く。どうせなら日本橋で地下鉄を降りて丸善に行けば良かったんだけれど、東急ハンズにいってペンケースを探したかったのと、「小ハゲ天」で天丼を食べてみたかったのだ。

 今更なんでペンケースかというと、これまでペリカンの万年筆を買った時についてきた簡単な奴が気に入っていたんだけれどさすがにボロボロになって、ちょっと情けなくなったので、何かないかと探している。とてもしなやかになめされた薄手の牛革の端布でも見つかればそれで蒔くことにしたいと思って隙を狙っているんだけれど、なかなかチャンスに恵まれない。それで探索に行った。あんまり気に入ったものは見つからなかった。皮屋さんの端布専門に探すことにしたい。

 銀座5丁目のすずらん通り、丁度真珠のTASAKIの裏あたりに「小ハゲ天」という店があった。「ハゲ天」という天麩羅屋が出していた、簡単版で、東南アジアのおばさんがふたりホール担当をしている普通の天麩羅屋だった。銀座の松坂屋がまだあった頃はあそこの地下にあった天一のイートインでもっぱら天丼を食していた。あそこがなくなって、隣にあったとんかつの「乾山」と共に私は大事な拠点を失ってしまった。

 こっちの「小ハゲ天」がカウンターの店に改装。しかも食券制に。天丼とらぁ麺という不思議な取り合わせで、どうしてこうなるのかといったら、多分、中国人観光客に両方とも大人気だからじゃないだろうか。これまでいつも満席では入れなかったのだけれど、今日は14時過ぎに通りかかったので、さすがにガラガラだった。しかし、私が入った時点で、10人ほどいた客の半分は中国人だった。反対側に座っていた若い女性が突然気勢を上げたので、なんだろうと思ってみると、スマホで友達に店内を見せている。大きな声で。睨んでもいっこうに動じる気配がない。それはそうだろう、向こうは悪いだなんてこれっぽっちも思っちゃいないんだから。誰かが教えなくちゃいけないんだろうが、私はイヤだ。

f:id:nsw2072:20190205191136j:plain:w360:left 上天丼、1,230円也を注文した。出されるのは水。油ものを食べるんだからお茶が欲しい。カウンターにまるで回転寿司でガリが入っているような四角い箱があった。中を見ると、本当にガリだった。獅子唐、海苔、舞茸、キス、細い海老二本、烏賊と小さな海老のかき揚げ、半熟タマゴというラインナップ。赤だしはシジミのようだが香りがしないし、赤だし味噌が薄い。これも外国人仕様かも知れない。
 もっと早く三州屋へ行くか、日本橋まで歩いて寿々木でヒレカツ丼にすれば良かった。

 かんよう出版という会社が出している「キリスト教文化.」という雑誌があるらしいのだけれど、教文館には置いてなかった。関西の会社らしい。直接しかないのかなぁ。
 みすず書房が出している「みすず」の読書アンケート特集があった。300円するけれど出来るだけ手に入れている。加藤典洋黒川創の「鶴見俊輔伝」をあげると同時に星野道夫の「旅をする本」(1999)をあげていて興味深い。

伝達の整理学 (ちくま文庫)

伝達の整理学 (ちくま文庫)

 「思考の生理学」のあの先生のエッセーらしい。
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